嗚呼、あの球磨川が・・・!
7月4日の朝、テレビに映し出された球磨川の様子は衝撃的だった。
わたしの住む熊本市内から球磨川までは比較的遠く、八代市街地の球磨川沿いは幾度となく走っているけど、
過去の画像データを引っ張り出して、その時の球磨川およびその支流の様子を振り返ってみた。
熊本県内の四大河川のうち、主に平野部の流域が広い菊池川、白川、緑川に比べると球磨川は人吉盆地から八代平野までの約60㎞は急峻な谷間を流れている。
この区間では、過去にも度々崖崩れが起こり、川沿いを縫うように走る生活道路や国道、鉄道が不通となることがあった。
このため夏の夕立などでも規定以上の雨が降ると、危険個所の安全確認を済ませるまで鉄道は一旦ストップしてしまう。
一度、湯前(ゆのまえ)から輪行して帰る途中、
さらにその上流の人吉球磨盆地では球磨川は他の河川と同じような顔を見せていた。人吉から湯前までの球磨川沿いにはサイクリングロードが整備されていて、周囲の景色を楽しみながらペダルを漕ぐことができる。
しかしその上流は雨量の多い急峻な山岳地帯なので、一旦大雨が降ると一気に水かさが増し、これまでも人吉球磨盆地では、頻回に洪水が発生している。
1960年には球磨川上流に市房ダムが造られたが、
水没予定地の五木村では約500戸が移転を余儀なくされたが、「日本最後の清流・川辺川を守ろう」と反対運動が勃発。流域市町村の意向をくんだ熊本県知事は2008年9月に計画反対を表明して国も計画を中止。
「もし川辺川ダムができていれば・・・」と思わないでもないが、兎にも角にも、球磨川流域の方々には一日も早く日常の生活が送れるよう、微力ながら、応援したい。
(人吉市街地)
(球磨村付近)
わたしの住む熊本市内から球磨川までは比較的遠く、八代市街地の球磨川沿いは幾度となく走っているけど、
(八代市の萩原堤付近)
それより上流の川沿いを走ったのはこの10年で10回程度。(遙拝堰から上流になると山岳地帯)
過去の画像データを引っ張り出して、その時の球磨川およびその支流の様子を振り返ってみた。
(先導は人吉在住のmotteaさん)
熊本県内の四大河川のうち、主に平野部の流域が広い菊池川、白川、緑川に比べると球磨川は人吉盆地から八代平野までの約60㎞は急峻な谷間を流れている。
(国道が走る対岸には、おあつらえ向きの生活道路)
この区間では、過去にも度々崖崩れが起こり、川沿いを縫うように走る生活道路や国道、鉄道が不通となることがあった。
(相良橋も流されてしまった)
このため夏の夕立などでも規定以上の雨が降ると、危険個所の安全確認を済ませるまで鉄道は一旦ストップしてしまう。
一度、湯前(ゆのまえ)から輪行して帰る途中、
(当時くまがわ鉄道では自転車をそのまま乗せることができた)
自転車を袋に詰め込んで人吉駅で肥薩線に乗り換え、人吉市街地を抜ける頃から夕立に見舞われて白石駅で列車がストップ。結局タクシーで八代駅まで行って鹿児島本線を輪行で帰った。さらにその上流の人吉球磨盆地では球磨川は他の河川と同じような顔を見せていた。人吉から湯前までの球磨川沿いにはサイクリングロードが整備されていて、周囲の景色を楽しみながらペダルを漕ぐことができる。
しかしその上流は雨量の多い急峻な山岳地帯なので、一旦大雨が降ると一気に水かさが増し、これまでも人吉球磨盆地では、頻回に洪水が発生している。
(球磨川の最上流部にそびえる市房山)
1960年には球磨川上流に市房ダムが造られたが、
(市房ダム湖畔)
1963~65年の3年連続で大水害が起きたため、球磨川の最大の支流である川辺川(かわべがわ)の治水を目的に1966年から九州最大級の川辺川ダムの計画が進められた。(球磨川に合流間近の川辺川)
水没予定地の五木村では約500戸が移転を余儀なくされたが、「日本最後の清流・川辺川を守ろう」と反対運動が勃発。流域市町村の意向をくんだ熊本県知事は2008年9月に計画反対を表明して国も計画を中止。
(五木村付近の川辺川)
2009年から国と県、流域市町村で「ダムによらない治水」を協議してきたが、10年余り、打開策を打ち出せずにいた。「もし川辺川ダムができていれば・・・」と思わないでもないが、兎にも角にも、球磨川流域の方々には一日も早く日常の生活が送れるよう、微力ながら、応援したい。
(球磨川センチュリーライドでの一枚)
この記事へのコメント
が、今回の豪雨による人吉・球磨川沿いの災害はなんとも言えず。
サイクリングで何度か訪れて思い出の地であるので心痛みます。
九州の治水は”想定外”でなく”想定内”で進める必要があるんでしょうね。
令和の清正公が現れるのに期待。
昔も今も治水は自然に逆らったことをするからこそ難しい問題なんでしょうね。
楽しく走った場所が自然災害で破壊されるのは見ていてつらいですね。
まだ被害の全容が分かっていませんし、天候によってはさらに拡大もありうるので、本当に怖いです。
そんな場所が暫くは行く事が出来ないと思うと残念て仕方ありませんが、それより、住まわれている方達の生活が心配でなりません。
道路が寸断され、車や重機が入れない状態での復旧作業がどれ程大変なのだろうかと。
異常気象と言われますが、これからは、それを前提にした動きが必要になってくるでしょうね。
今回の大雨により変貌してしまった人吉、まだ半ば信じられません。二度ほど旅行で訪れただけですが、あの街がこんなことになるとは…。衝撃からか、肥薩線の車中から、球磨川を飛ぶカワセミを見たことを思い出しました。動くカワセミを見たのは、それが初めてでした。あんなに水が綺麗で、緑が濃くて、空気が澄んだところだったのに…。
夜7時のニュースでは、14日頃まで前線が停滞するとのことだけど、今以上に被害が拡大しないことを祈るばかりです。
今回の球磨川の氾濫は、月並みの言葉ですが、たらためて自然の怖さを感じましたね。普段は気持ちの良い川沿いなのですけどね・・・。犠牲者、行方不明者に加えてまだ連絡のとれない人もかなりの数おられるようで、しかもまだ数日はあらたな災害の危険がありそうで、何ともはや・・・。
まずは支援物資の方で復旧の応援をしたいと思っております。
今回の豪雨も、「自然の営みの一部」と言ってしまえば、それまでですが、それにしても人間社会にとってはあまりに大きい犠牲を強いられますね。球磨川と言えば、カワセミもですが、ひと回り大きいヤマセミも有名です。
はやく穏やかな球磨川に戻ってほしいところですね。
自然との共存は時として非常に難しいということに気づかされます。