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zoom RSS 喜三郎の「生人形」めぐり

<<   作成日時 : 2018/04/29 17:17   >>

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高平にある浄国寺で毎年4月29日に開催される「松本喜三郎墓前祭」の案内状が京町の実家に来ていた。
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松本喜三郎は江戸時代末期から明治時代に活躍した人形師で、
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その作品は生きた人間と見まがうほどだったので、「生人形(いきにんぎょう)」と称された。

喜三郎が生まれたのは、熊本の井手ノ口町(現熊本市迎町)。地蔵祭りの造り物に心を奪われようになり、早くから様々な職人技を覚え、20歳の頃からまるで生きているかのようなリアリティ溢れる人形を造るようになった。やがて数十体の人形にテーマ性を持たせて製作・展示するようになり、幕末以降、大阪や東京での見世物興行が喝采を受けるようになり、日本を代表する人形師となった。その作品は、ワシントンDCのスミソニアン自然史博物館にも収蔵されている。

喜三郎が作った二百体以上の「生人形」の内、現存する物は十数体となってしまったが、熊本市内にも喜三郎の作品が浄国寺以外にもいくつか残されているので廻ってみる。

丁度、連休を利用して奥さんのご実家に一家でお越しのヘイホーさんをお誘いして、まずは金峰山方面へひとっ走り。
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(鎌研坂では、あっと言う間にチギられた)


峠の茶屋では、本当に久しぶりに、+Cの財津店長に遭遇し、旧交を温めた。
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その後、北登山口の仁王さんを経由して、
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残念ながら閉校した松尾東小学校方面へ下り、「奇跡の夫婦岩」をご紹介し、
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県道237号線を田崎方面へ走り、生き人形ポタを開始。

まずはJR熊本駅の新幹線口、春日町にある来迎院(らいごういん)。
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ここには喜三郎の晩年の名作・聖観音菩薩像(しょうかんのんぼさつぞう)が寄進されている。
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次に、「五福まちづくり交流センター」に展示してある閻魔像。
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この閻魔像の頭部は松本喜三郎の作と伝えられている。
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五福地区ではかつて「えんま祭り」が行われており、この像が祭りの主役とされていた。この祭りは昭和30年頃から途絶えていたが、近年復活し、毎年8月16日には、この像を近くの宗禅寺に移し、
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盛大に「えんま祭り」が行われている。

丁度、昼時になって、ランチは国立熊本医療センターの前にある老舗の「八木カレー」へ行ったら生憎の休店日で、近くの「ダイニング友田」で、
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「肉のランチ(本日はチキンのトマトソース煮)」をいただく。
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サラダバーに、
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デザート、ドリンク付きで
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1080円は、なかなかリーズナブルな価格。

繁華街をブラブラして、藤崎神宮の参道にある甘味処「老舗くさは餅本舗 本店」で白玉を堪能して時間を潰し、
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本日の最終目的である、高平の浄国寺へ。
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ここには喜三郎昨の「谷汲(たにぐみ)観音像(別名:巡礼姿観音像)」がある。
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明治4年正月より浅草観音境内に於いて興行を行い、大喝采を博した「西国三十三ヶ所観音霊験記」の観音像のひとつで、喜三郎がここに寄贈した。
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松本喜三郎の菩提寺であるこの寺では、彼の命日の4月30日の前日である「昭和の日」に墓前祭を行っている。
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(僧侶七名による、かなり本格的な「墓前祭」)


この日、喜三郎の命日供養と、この墓前祭の共催の「松本喜三郎顕彰会」の初代会長であり、昨年11月に亡くなられた島田真祐(島田美術館の館長で、わたしの通った予備校の国語の講師でもあった)の追悼回向が行われた。その後、谷汲観音供養があり、
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ここで我々は制限時間が来てしまい、辞去したが、その後には、喜三郎の江戸での大出世を内容とする朗読会が行われていた。

最後に、狭くて急な坂を上ったところにある浄国寺の墓地の松本家の墓を訪れて、手を合わせた。
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帰路は国道3号線から明午橋を渡り、市立図書館のところでヘイホーさんと別れた。
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本日の走行距離:46.7q

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
今日は半年ぶりにご一緒に走れてとても嬉しかったです!
久々に熊本の歴史探索やグルメを堪能出来て楽しい時間を過ごせました。
またよろしくお願いします^ ^
ヘイホー
2018/04/29 18:34
ヘイホーさん、今日はお疲れ様でした。
折角のサイクリング日和に、「墓前祭」の予定日だったばっかりに、気まぐれなポタリングにお付き合いいただき、ありがとうございました。これまであまり馴染みのなかった江戸末期から明治中期にかけての熊本の文化に触れることができて、自分としては良かったです。時間が合えばまたお付き合いください!
のぶ
2018/04/29 20:11
松本喜三郎、写真で見るだけでも素晴らしいですね。
このような作品は、事前に情報を集め、予備知識を持って行かないと
ただ見ても、ふ〜ん、としかならないような気がします(自分だけかも)
藤崎宮の甘味処、ここまで来ると、自分ならそのまま家に帰ってしまうところですが、のぶさん、気持ちに余裕があるのでしょうね。
1008
2018/04/29 20:25
1008さん、こんばんは。
松本喜三郎のことは、10年ほど前に熊本市現代美術館で展示会があるまでしりませんでした。今日、見たのは観音様と閻魔大王で、実在のものではありませんが、人間を模倣した人間は、本当に気持が悪いくらい人間そっくりにできていました。
本日のポタリングは時間調整がうまくゆきませんで、藤崎宮参道の甘味処は、墓前祭が始まるまでの時間つぶしで寄ったのです。お恥ずかしい・・・。
のぶ
2018/04/29 22:48
写真からでも分かる素晴らしい観察力技術力!感動しました。僕も仕事柄繋る所があるので実物を見て感性を鍛えたいと思います!いかんせん僕には芸術的なセンスが無いのでその辺を鍛えたいと常々思ってます。
N家
2018/04/30 00:30
谷汲(たにぐみ)という知った名前が書かれてあったのでピンときました。
岐阜県揖斐郡谷汲村(現・揖斐川町)に「谷汲山華厳寺」という立派な山寺があり、そこが西国三十三ヶ所巡り札止めの三十三番満願霊場なのです。それでこの観音様は巡礼姿なのですね。木彫りなのでしょうか?美しいです。
ちなみに谷汲は私の母方の実家があり、小さいころ谷汲山へはよく遊びに行きました。
ナワ
2018/04/30 02:14
聖観音菩薩像、気品があって穏やかな表情・立ち居姿は写真からも十分伝わります。
機会があれば訪れてみたいです。
財津さん、時々熊本も走られているようですね。
今は生活基盤は関東(千葉?)なのかな。
みきたか
2018/04/30 04:42
N家さん、おはようございます。
おっ!創作的な仕事をされているのですね。なるほど、そういう人達が観ると、わたしのような創作的な仕事をしてない人に比べて多くの発見とか、多くの感動とかがあるんでしょうね。そんな松本喜三郎の作品の保存・修復に手弁当で頑張っておられる顕彰会の方々も偉いと思いました。
のぶ
2018/04/30 06:27
ナワさん、おはようございます。
うわっ!谷汲にお母さまのご実家があるんですね。びっくりしました。しかも、「谷汲山華厳寺」が西国三十三ヶ所巡り札止めの三十三番満願霊場だと言う事は、紅白(に例えて良いかわかりませんが)で言えば「トリ」に匹敵する大切な観音像なんですね。三十三あった観音の内、喜三郎が菩提寺に寄進するのに「谷汲観音像」を選んだ理由が判りました。コメントありがとうございます。勉強になりました!
のぶ
2018/04/30 06:43
みきたかさん、おはようございます。
お寺の観音像はこれまでいくつか観てきましたが、この日観たふたつは大変個性的でしたね。機会があれば是非どうぞ!
財津さんは、自転車以外の仕事が増えて来たそうで、特に、Biciclistaのウェア類についてはネット販売を辞められたのがわたしとしては大変残念です。そんなこんなで、金峰山界隈を走る機会も減ったそうで、昨日お会いできたのはラッキーでした。
のぶ
2018/04/30 06:53

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