くまもと自転車紀行

アクセスカウンタ

zoom RSS 怪力無双の横手五郎

<<   作成日時 : 2015/01/08 19:46   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 6

その男の名前がわたしの記憶に刻まれたのは、数年前、横手にある熊本水遺産の「産女(うぐめ)の水」を訪れた時だった。
画像


「横井五郎」という男が産湯に使ったという言い伝えのある、その小さな湧水から100mほど東側に離れた山肌に、石碑が建っていた。
画像
画像


横手五郎は、天正13年(1585年)に横手村で生まれた。
画像
彼の父は戦国武将の木山弾正(きやまだんじょう)。益城郡の赤井城の城主である。赤井城は赤井火山の火砕丘
画像
に建てられた城で、現在は日枝神社となっているが、石垣に当時の様子が偲ばれる。
画像


赤井城は島津氏に攻められ落城し、弾正は妻の郷里の天草に逃れる。

小西行長の天草支配に対し国衆達が背くと、弾正は一揆軍に加わり、天正17年11月5日、小西方の加藤清正と一騎打ちとなり、まさに清正を討たんとする時に無念の死を遂げた。

遺された五郎は、五歳の頃には、米俵を担ぐほどの怪力を誇っていたとされる。父の仇をとるために、熊本城の築城に際して、石運びの人夫として潜入。

たちまち怪力ぶりを発揮し、先日走った「木山往還」に遺された「猫伏石」
画像
のエピソードや、
画像
熊本城内、
画像
宇土櫓と天守閣の間の広場に遺される重量1800kgの石を首に掛けて、ひとりで運んだという逸話が残っている。
画像


その後、仇討ちの件が発覚し、五郎は井戸に生き埋めにされたという。
画像


江戸時代には、この五郎の死を憐れみ、当時の横手の吉祥寺の毘沙門堂に御霊を祀られた。
画像
明治以降に横手阿蘇神社内に毘沙門堂が建立され、横手五郎大明神として祀り、永年命日の9月13日には祭礼が行われてきた。
画像
画像
画像
残念ながら、昭和51年の不審火で毘沙門堂は焼失し、祀られていた横手五郎像は表面が焼けた状態となったものの、今も社殿横の部屋に祀られている。
画像
画像
画像


「横手五郎」で検索をかけると、実に多くのサイトがヒットする。その逸話の多くは上に紹介したものであるが、中には違うものもある。

「仇討ちの機会を狙っていた五郎は次第に清正公の人柄に魅かれる様になり、後には忠実な家臣となった」という話や、「横手五郎は木山弾正の遺児ではない」などなど。

いずれにせよ、”Big Fish”的な昔話には、ついつい魅せられてしまう。

本日の走行距離:20.8q

画像
画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
熊本市監修のHP、出版物より内容が濃いblogと改めて敬服です。
「産女の水」はまだ訪れてないのですが、日枝神社は行った事があります。
つながっているんですね。
のぶさんのように深くは入りきれませんが、
歴史を思い浮かべながらのサイクリングは好きです。
今年も貴重な情報楽しみにしてます。
みきたか
2015/01/08 21:05
400年以上前の事が未だにこうやって伝えられているんですね。
しかし、毘沙門堂は消失し横手五郎像が焼けたのですね。
このような貴重な財産が失われるのは、本当に残念です。
1008
2015/01/08 22:18
みきたかさん、こんにちは!
「産女の水」は分り難いところにあります。写真を撮っていたりすると変質者に間違われそうです。今回の横手阿蘇神社も分り難かったです。お蔭で横手の複雑な地形を少し把握することができました。
今年もブログネタを主に「史跡めぐり」に求めてゆきたいと思っています。
のぶ
2015/01/09 07:59
1008さん、こんにちは!
何百年かかって、真実とは随分違う話が伝わっているのかもしれませんが、伝わっている事自体が凄いことですね。しかもそれらの史跡を日々大切に守ってきている人たちがいることにも驚きます。
わたしが住んでいる辺りは比較的新しい街なので、地域の人たちが何百年も守ってきたものがほとんどないのが少し残念です。
のぶ
2015/01/09 08:05
実に興味深いお話ですね。 
“Big Fish”今度レンタルしてみます。
アンカー星人
2015/01/09 18:15
アンカー星人さん、こんにちは!
こんな面白い地元の話なのに、50歳をゆうに過ぎるまで知らなかったというのも、これまた面白いというか、お恥ずかしい話です。

"Big Fish"は、いかにもティム・バートン監督らしい映画です。ケーブルテレビの映画のチャンネルでよく放映されるのですが、ついつい、何度も観てしまいます。
のぶ
2015/01/09 21:27

コメントする help

ニックネーム
本 文
怪力無双の横手五郎 くまもと自転車紀行/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる