くまもと自転車紀行

アクセスカウンタ

zoom RSS 火山の恵み、水の恵み

<<   作成日時 : 2014/10/04 21:40   >>

ナイス ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 16

熊本市の地下水の事を調べていると、「砥川溶岩」というキーワードに突き当たる。
画像



益城町西部から熊本市東部にかけて地下に「砥川溶岩」の地層がある。「砥川溶岩」には小さな気泡や割れ目が多く、帯水性が高い。

阿蘇を源として白川中流域などで地下に浸透した水は地下に蓄えられ(地下水プール)、この砥川溶岩層へと流れ込む。

砥川溶岩層の中をゆっくり流れるにつれて濾過され、そしてミネラルを含んだ水が熊本市の水前寺や江津湖周辺、嘉島町の上六嘉周辺で地表に湧き出している。
画像


熊本市の水道の水源地の中で最も湧水量の多い健軍水源地の水もこの「砥川溶岩層」から湧き出している。
画像


火山は我々に災害をもたらすけど、一方で恵みも与えてくれる。



画像

八景水谷公園の「熊本市水の科学館」には健軍水源地でのボーリングサンプルが展示されていて、その中に砥川溶岩のサンプルをいくつか見ることができる。
画像


さらに調べてみると、その砥川溶岩は「赤井火山」という益城町赤井にあった火山の火口から流れて出たものであり、そして砥川溶岩層が露出している場所(露頭)が益城町砥川にあるらしい事が分かった。

そこで、土曜の仕事が終わった後、見に行くことにする。

午後2時過ぎ、いつもならサイクリングから帰り着く時刻にシクロクロスバイクで出発。京塚、陸上自衛隊健軍駐屯地経由で秋津川沿いの道に出て、台風18号の影響で向かい風が強まる中、東へ。
画像


目指す赤井火山は、船を逆さにしたように見える船野山の西側にあるので、行き掛けの駄賃で、まず船野山に登ることにする。
画像


県道57号線を右折し、坂道を上り、途中で右に折れる。
画像


林道に入り、しばらく上ると、「畜産団地」の分かれ道を直進する。
画像
調子に乗って上っていたら、
画像
後から傾斜がきつくなってきてヘロヘロになりながら林道の突き当たりへ。
画像
電波塔が建っているが、眺望が効かず、がっかりして上って来た道を下る。苔むした道に注意しながら下りて、県道57号線に戻りさらに坂を下って、途中で赤井の集落方面へ左折。すぐに目指す赤井火山が見えてくる。
画像
この丘は火山活動が始まる時の弱い爆発によってつくられる火山体で、水蒸気の爆発によって円形の小火口が開口し、飛び散った岩片が火口のまわりにつもって小さい丘をつくったもので「火砕丘」と呼ぶらしい(熊本県のHPより)。

戦国時代、この火砕丘は「赤井城」として木山氏の居城となっていた。今も当時の石垣が残る。
画像


城は島津氏の攻撃によって落城し、そして現在では日枝神社となっている。
画像


この丘の西南側の崖に火砕丘の堆積物の様子を観ることができる。
画像


次の目的地、砥川方面へ道を進むと、「赤井水源」
画像
と隣接する「そうめん滝」。
画像


以前来た時より綺麗になっている。

国道443号線に出て、飯野小学校のところから左折し「射撃場」への道へ。
画像


100mほど進んで、岩戸川の対岸に「砥川溶岩」の露頭を発見。
画像
河原に降りるとその辺の石も砥川溶岩らしい。
画像


熊本県のHPによると、サントリービール工場がある益城町小池から嘉島町上六嘉にかけての台地に露出しているらしいので、その辺りを走り回ったけれど、発見することはできなかった。

しかし、浮嶋神社や、
画像
上六嘉の湧水群など
画像
画像
を回っていると、なんとなく砥川溶岩の存在を感じることができた。

田舎道を走り、
画像
秋津レークタウンを経由して下江津湖の西側の江津塘を走り、上無田のバス停の近くの湖畔にある「上無田水神」へ。
画像


火山の恵み、水の恵みに感謝。
画像


本日の走行距離:44.4q

画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 2
ナイス ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(16件)

内 容 ニックネーム/日時
なるほど。熊本の地下水は火山のおかげでもあるんですね。
火山は、先日の御嶽山の件もあり、厄介者のイメージもありましたが、
こうやって、美味しい水が飲める事以外にも、様々な恩恵がありそうですね。
1008
2014/10/04 22:12
1008さん、こんにちは!
御嶽山の噴火、怖いですね。阿蘇も火口から1km以内は立ち入り規制中だし・・・。自然には畏敬の念を持ってないといけないですね。
ところで、1008さんちの井戸水、砥川溶岩の中を通ってきている訳ですね。有り難いですね。
のぶ
2014/10/04 22:46
おおはようございます。
さすがですねー。座学と現場へ足(ペダル)を運ぶ。
赤井の日枝神社は行ってみた事あるんですが、そんな生い立ちとは知りませんでした。
益城は至るとこに湧水が有って、ほんと水が豊富。
興味深く学習出来ました。
こんな感じのシリーズ期待してまーす。
みきたか
2014/10/05 06:47
みきたかさん、こんにちは!
熊本の事に関して座学ののちに現場に足を運ぶのはやっぱりペダルを踏むのが一番ですね。それにしても知らなかったことがいっぱいです。熊本市の地下水の流れで言えば、みきたかさんのご近所の託麻三山も重要なポイントになっています。
「水」に関する勉強は「深い」です。
のぶ
2014/10/05 10:27
勉強になりました〜!
かくびんた
2014/10/05 18:15
かくびんたさん、こんにちは!
初めまして。そしてコメントありがとうございます。
このところ、「くまもと水検定」の試験勉強をしていて、「百聞は一見にしかず」と思い、ペダルを漕いでいますが、知らなかったことばかりです。
のぶ
2014/10/05 21:48
土曜がお休みというのは珍しいですね。
数年前、熊本市の地下水が減少したと報道された時に、地下水の通り道にある大津町の本田技研が大量に水をくみ上げていると噂になったことがあります。本田技研には友人がいますので直接尋ねてみると「バイクや車を作るのに水そんなに使うと思う?」と言われました。そりゃそうですよね(笑)
のぶさんのレポート毎回凄いですよね。過去のものも含めるとかなりの量です。もう本を出版してみては如何ですか?編集・装幀(本のデザイン)は私が担当させて頂きます。m(_ _)m
ハヂメ
2014/10/05 21:50
地下水といえば、家庭菜園で生育に影響があるんだろうと東部地区の水質を調べようとした頃がありましたが結局わからず終いでした。水に恵まれた土地には違いありませんね。
それが縁で今でも家庭菜園は趣味の1つです。
ST-
2014/10/05 22:36
こんばんは!
TVでもあっていましたが、熊本は水資源が豊富で、とにかく湧き水が多いところらしいですね。 まさに火山の恵み、水の恵みに感謝です。 
おっ、ハヂメさんは編集のお手伝いですか? と言うことは印税・・・?!
あのー、ワタクシも執筆中にマッサージくらいなら何とか・・・。
・・・下世話な話で大変申し訳ありません。(汗)
しかし、本当に本が出せそうですし、“水の学会”も開催できそうですね。
アンカー星人
2014/10/05 22:57
ハヂメさん、こんにちは!
熊本市の地下水は徐々に減少傾向にあるようですが、その主な要因としては大津・菊陽あたりの白川中流域での水田の減少や、宅地の増加による「地下水プール」の水量減少があげられるようです。
ブログを本にできたら素敵だろうと思いますが、元々、サイクリング日誌的に始めたもので、後々本にするつもりで書いていないので、ちょっと無理があるかと思います。
のぶ
2014/10/05 22:59
ST−さん、こんにちは!
全国的ですが、熊本でも農業関係からの硝酸性窒素の値が地下水でも次第に増加傾向にあり、対策がとられているようです。水道水は多くの項目において厳しいチェックがされているので、水道利用の家庭菜園は安心してできると思います。
のぶ
2014/10/05 23:09
アンカー星人さん、こんにちは!
熊本に住んでいると当たり前ですが、旅行や学会などで他県に行った時に、水道の水が不味くて、そんな時に熊本の水の有難さを噛みしめますね。
考えてみると、そんな美味しい水で洗車したり、トイレを流したりしているので、まったく贅沢な話です。
「本の出版」や「水の学会」は難しいですが、「水場めぐり」とか「水遺産めぐり」なら、お好みに応じて、いつでもできるようになってきました。もちろん、グルメ付きで・・・。
のぶ
2014/10/05 23:19
砥川溶岩、今日、八景水谷公園の「熊本市水の科学館」に行きましたが、のぶさんのブログをちゃんとしっかり読んでなかったため、見損ないました。
代わりに、加藤清正像を見てきました。
ペプシン
2014/10/06 18:39
ペプシンさん、こんにちは!
水の科学館の一番奥の「水の工作室(だったかな?)」では、確か、砥川溶岩を触ることができたと思います。そこの壁には県内の各地の水場の一覧があって、まだ行った事のない水場が沢山紹介されてました。
のぶ
2014/10/06 18:57
おはようございます!溶岩と湧水のお話、詳しく掘り下げられてとてもためになりました。
嘉島方面は自転車に乗り始めて行くようになりましたが、いまだに遠くの街を散策している気分です。先月、湧水プールにも初めてたどり着けましたし。(笑
明日のお休みは久しぶりにお天気よさそうですね!
KEN
2014/10/08 08:25
KENさん、こんにちは!
熊本の地下水量が減っている一因が、大津・菊陽での水田の減少らしいので、KENさんも米作り始めていただけませんかね?冗談はさておき、O3CafeKENの裏手を流れる上井出の水が田圃から地面に沁み込んで、巡り巡って嘉島の湧水プールあたりからでてきているというのも面白い話ですね。
のぶ
2014/10/08 15:01

コメントする help

ニックネーム
本 文
火山の恵み、水の恵み くまもと自転車紀行/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる