くまもと自転車紀行

アクセスカウンタ

zoom RSS 歴史散策ポタ@伊倉

<<   作成日時 : 2013/05/23 19:40   >>

面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 8

玉名市伊倉に住んでいる人には悪いんだけど、『伊倉』って言っても、多くの熊本人が『ん?』と言うような表情をする。ところが実家に行った時にその『伊倉』の話になって、『あそこは色々面白かとよ』みたいなことを母が言うもんだから、調べてみると、なるほど、面白そう。

今朝もテレビを通じて熊本県庁から、『PM2.5の濃度が基準値を超えそうだから、外出は控えるように・・・』というお言葉をいただいたが、こっちはもう後があまりなさそうだから、気にせずに午前8時過ぎ、クロモリロードバイクで出発。

明午橋→上熊本→島崎と進み鎌研坂へ。
画像
今日は最高気温も32℃くらいになりそうだとかで、朝なのに峠の茶屋に着いた時はすでにかなり汗ばむ。
画像
そこから芳野方面へさらに登って行くと、二の岳、三の岳もうっすら霞んでいる。
画像

野出峠を経由して県道1号線に下り右折。ナルシストの椅子からの眺めも全然ダメ。
画像
実山(げんやま)のループを下って、広域農道へ右折しアップダウンを走って尾田方面へ左折。尾田の丸池で休憩。
画像
水場でボトルの水を入れ換え、片諏訪を経由して伊倉に到着。先ずは南北両八幡宮へ。道をへだてて南北に二つの八幡宮が隣接しているという、日本でも珍しいところ。
画像
南の方の八幡宮には有名な大きな樟。
画像

そこから伊倉のメインストリートを西に走って、突き当たりの所にある『唐人舟繋ぎの銀杏』。
画像
「こんなところに『舟繋ぎ?』」と思うけど、加藤清正が横島の干拓に着手する以前は、ここ伊倉の台地の下は海で、しかも菊池川が流れ込んでいて、当時、伊倉は海外交易の重要な拠点であった。明の時代(日本では江戸初期)の謝さんのお墓『大明振倉謝公墳』
画像
や、明の朱印船主の郭さんのお墓、『肥後四位官郭公墓』
画像
などがそれを物語っている。そのような影響もあってか、この辺りでは吉利支丹も多く、その多くは隠れ吉利支丹となったが、蒲鉾型の小さな墓石が残っている。
画像
画像

そこから少し北にある丘の上(本堂山緑地)には伊倉を治めた『宇佐一族』の墓群。
画像

その近くには、『補陀落(ふだらく)渡海供養碑』がある。
画像

『補陀落』とは、『インドのはるか南方の海上にあり、八角の形状をした山であるといわれる。観音菩薩の住処、あるいは降り立つとされる山である。・・・・補陀落渡海(ふだらくとかい)は、日本の中世において行われた、捨身行の形態である。(Wikipediaより)』

供養塔には阿弥陀三尊の種子が刻まれている。銘によれば、天正4年(1576)8月彼岸、下野国夢賢上人と尾州の月照上人が観音菩薩の浄土である補陀落へ出帆したらしい。
画像

井上靖の短篇「補陀洛渡海記」を読んだ事があるので、なおさら興味深い。このような渡海供養塔は大阪に1個と、玉名市の繁根木稲荷神社とここの3個しか残っていないとの事。

伊倉は金峰山水系の湧水も豊かなところで、かつては13の水源があり、伊倉十三川(いくらじゅうさんごう)と呼ばれて生活に利用されてきた。水道設備の普及で、現在は以前のようには利用されていないが、その中で、桜井川(さくらいごう)を復旧して水場として利用している。
画像
画像

ところでこの水場に、気になる標識が・・・。
画像
坂バカとしては『地獄』の方を選ばなくっちゃ・・・。
画像
坂を登って行くと段々斜度がきつくなってきて、最後の方は『檜垣のこぼし坂』よりきつかったかな?でも距離がチョー短くて物足りない。

さて、伊倉はまた、明治時代より私塾による教育の盛んなところで、その影響で多くの政治家、文化人を輩出していおり、その一人が木下順二。彼は伊倉の名家の出身で、伊倉南方から県道1号線方面へ降りる坂の近くには木下家のお墓もあり、その坂を彼の代表作、『夕鶴』にちなんで、『つうの坂』と呼んでいる。
画像


伊倉には台地があるので、坂はたくさんあるけど、こんな坂もある。
画像
この坂を日本で初めて大砲が通ったというのも興味深い。

伊倉から少し西に行った大浜に、第二次大戦中、『大浜飛行場』というのあったというので見に行く。
麦畑の中を大浜方面へ。
画像

『この辺りかな?』と野良仕事のおかあさんに尋ねると、公民館の場所を教えられ、行ってみると、地図が張ってある。
画像

1944年3月から陸軍の飛行訓練が行われていたが、45年5月の空襲でその機能が失われたという。

かつての建物の一部などが僅かに残っているようだが、民家の敷地内だったりして、予め地元の担当の人に頼んでおかないと見て回るのは困難そう。滑走路があったと思われる場所で当時を偲ぶ。
画像


腹が減ってきたので、大浜橋を渡って右折し、菊地川沿いの櫨並木を走る。
画像

飯の前にもうひとつ、繁根木八幡宮の裏にある繁根木稲荷神社に到着。
画像
ここの境内にある補陀落渡海供養碑。
画像
供養塔には阿弥陀三尊像が線刻され、また、銘文によれば永禄8年(1565)11月18日に下野国弘囲上人が観音菩薩の浄土である補陀落へ出帆したらしい。
画像


昼飯は高瀬蔵のインド料理Bishnu(ビスヌ)へ。
画像
画像
蔵の天井裏を利用したエスニックな店内。
画像
画像

本日のランチ(ナスとジャガイモのカレー、ドリンク付き)850円を注文。
画像
味つけは全体的に大人しい感じだけど、ナンがずっすりしていて満腹満腹。

帰路は高瀬大橋を渡り、すぐ左折。木の葉川沿いの道を走って国道208号線を左折。植木の舞尾(もうのお)交差点の少し手前に『乃木大将記念碑』の案内板を見つけ、立ち寄る。ここらで乃木少佐は軍旗を奪われたらしい。
画像


植木からは坪井川沿いの道に入り、北熊本、三軒町通り、藤崎宮を経由していつものように帰った。

本日の走行距離:80.8km

画像
画像

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
面白い

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは、のぶさん。
またまたマイナーながらも興味深いところの紹介
ありがとうございます。
しっかりとメモっておきました。
しかし、天気は良いものの視界の悪い日が続きますね。
みきたか
2013/05/23 20:52
みきたかさん、こんにちは!
伊倉はなかなか奥深いです。一日では廻りきれないほどの史跡があって、昨日はそのダイジェスト版みたいなものでした。
確かにこの数日はPM2.5の注意報が出るのも頷けるような視界の悪い日が続いていますね。
のぶ
2013/05/24 08:04
おはようございます!
史跡の数がすごいですね!とても勉強になりますが、ブログにアップするのは大変そう。
極楽坂、、登ってみたいです。パタッと極楽浄土へ行けるぐらいにきつい坂かもしれませんね^^
ken
2013/05/24 10:04
こんちわ!
大友宗麟というのは昔から好きでいつもイオウさんを見ると宗麟を思い浮かべてしまう…(もちろんボクが単純に思い出すだけでなんの他意もございませんよ!言っときますが・・・)
なかなか面白い方だったらしく好き嫌いはあるものの人気はあるようですな…
今日もググって「NTR」まで行き着いてしもうたです… ボクが好きだからのぶさんも嫌いじゃないと思います…(ゲームだよ)
http://dic.nicovideo.jp/a/大友宗麟
Benbow
2013/05/24 14:42
Kenさん、こんにちは!
伊倉の町には史跡が大小合わせて100以上もあるのです。その中で、案内板が充実しているものだけ回ってきました。
極楽坂・・・なるほどそういう解釈もありますね。登ってはみませんでしたが、地図から推測すると勾配は緩く、そういう意味での『極楽、極楽』な坂なようです。
のぶ
2013/05/24 20:04
Benbowさん、こんにちは!
浮島神社のイオウさんをして大友宗麟・・・なるほど。豪快なイメージがありますからね。ヒゲもよく似合っていますもんね。
さて、ご紹介のURLを見ましたが、うーん、ゲームですか?よく意味が解りませんでした。この所、感性が鈍くなってきたのか、こういう世界について行けません(残念!)。今度、ご一緒した時にでも詳しく解説してください。
のぶ
2013/05/24 20:15
のぶさん、こんばんは。
この日は、高瀬の菖蒲の花を見ようと出かけましたが、1qもいかぬうち、金峰山が全く見えなかったので、恐れをなして逃げ帰りました。
インド料理Bishnu(ビスヌ)は息子お勧めの店ですが、まだ行ったことがありませんでした。カレーは好きですから行ってみないと。
ペプシン
2013/05/26 20:03
ペプシンさん、こんにちは!
木曜日はひどかったですね。高瀬は菖蒲が咲いていたんですね。腹が減っていたせいで、高瀬の通りの方だけで、反対側の菖蒲園の方はまったく見ず、まさに『花より団子』でした。Bishnuは辛さの調節ができます。わたしはMildでしたが、ペプシンさんは、お得意の激辛を試してみてくださいね。
のぶ
2013/05/26 23:00

コメントする help

ニックネーム
本 文
歴史散策ポタ@伊倉 くまもと自転車紀行/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる